以下は JE2BWM ほかが作成した翻訳 です。 原文は University of California より GFDL で配付されており、 この翻訳も GFDL に従います。
原文: Building BOINC on Unix   (翻訳対象の更新日付は 8:44 PM UTC, March 20 2006 です)。

Unix 上で BOINC をビルドする

boinc.gif
(英語のみ)

UNIX システムでは、この BOINC ソフトウエア(サーバとクライアントの両方) は、コマンドラインから以下のようにしてビルドすることができます。 そのトップディレクトリで以下のように打ってください。
  ./_autosetup
  ./configure [オプションについては後述]
  make
  make install  [この行は選択可能です: アプリケーションをビルドするのに便利なライブラリやヘッダファイルがインストールされます。 ]

設定(Configuration)

使用法:

./configure [OPTION]... [VAR=VALUE]...
環境変数を使うことによって、「configure」で選択した内容を別のものに置き換えたり、 標準的でない名前や場所にあるライブラリとプログラムを見つけさせることができます。 環境変数(たとえば、 CC、 CFLAGS...など) に値を指定するには、 VAR=VALUE という形式を使います。
例: コンパイラに厳格な検査をさせて警告を出させるには、以下のようにします。
./configure CXXFLAGS="-Wall -W -Wmissing-prototypes -Wstrict-prototypes -Wshadow -Wpointer-arith -Wcast-qual -Wcast-align -Wwrite-strings -fno-common "

オプションの省略時解釈は、大括弧の中に示してあります。

設定
-h, --help このヘルプを表示して終了します。
インストール ディレクトリ
--prefix=PREFIX アーキテクチャ独立なファイルを PREFIX [/usr/local] にインストールします。 指定を省略すると 「make install」操作によって、すべてのこれらのファイルは 「/usr/local/bin」や「/usr/local/lib」などに格納されます。 「/usr/local」以外のインストール・プレフィクスを「--prefix」 オプションを使って指定できます。 たとえば、「--prefix= よりよい制御をするには、後述のオプション群を使います。
選択可能な機能
--disable-FEATURE 機能「FEATURE」を含まないようにします( --enable-FEATURE=no と指定しても同じ)
--enable-FEATURE[=ARG] 機能「FEATURE」を含ませます。 [ARG=yes]
--enable-debug すべてのコンポネントについて、トレースとデバッグのフラグを有効にします。
--disable-server スケジューリング・サーバのビルドをしません。
--disable-client クライアントのビルドをしません。 省略時の解釈は、 「--enable-server --enable-client」であり、サーバもクライアントもビルドします。
--enable-maintainer-mode 保守用モード。 通常のインストーラには有用ではない (ですからしばしば混乱を招く)ルールと依存性を有効にします。
--enable-shared[=PKGS] 共有ライブラリのビルドをします。 [省略時解釈=yes]
--enable-static[=PKGS] スタティックライブラリのビルドをします [省略時解釈=yes]
--disable-static-linkage 一部のライブラリについて静的リンクを無効にします
--enable-client-release 可搬性のある公開候補(release-candidate) をビルドしようと試みます。 (現在この機能は Linux と Solaris だけに有効です)。 この機能は libstd++ を静的にリンクします。 これによって可搬性のあるクライアント用ライブラリを生成するには、 おそらく、gcc-3.0 が必要です。 ですから、このオプションのためには、 CC=gcc-3.0 および CXX=g++-3.0 という指定を推奨します。 (省略時解釈= no)
選択可能なパッケージ
--with-PACKAGE[=ARG] 「PACKAGE」を使います。 [ARG=yes]
--without-PACKAGE 「PACKAGE」を使いません。 ( --with-PACKAGE=no と指定しても同じです)
--with-x X Window システムを使います。
--with-apple-opengl-framework Apple OpenGL フレームワークを使います。 (Mac OS X のみ)
--with-wxdir=PATH PATH に指定した uninstalled version の wxWindows を使います。
--with-wx-config=CONFIG CONFIG に指定した wx-config スクリプトを使います (使わなくても構いません)
環境変数
CC C コンパイラのコマンド
CFLAGS C コンパイラのフラグ群
LDFLAGS リンカー用のフラグ群。 たとえば、標準的でないディレクトリ <lib dir> にライブラリを置いたときは、-L<lib dir> と指定します。
CPPFLAGS C/C++ プリプロセサ用フラグ群。 たとえば、標準的でないディレクトリ <include dir> にヘッダファイルを置いたときは、-L<include dir> と指定します。
CXX C++ コンパイラのコマンド
CXXFLAGS C++ コンパイラのフラグ群
CPP C プリプロセサ
CXXCPP C++ プリプロセサ
F77 Fortran 77 コンパイラのコマンド
FFLAGS Fortran 77 コンパイラのフラグ群
MYSQL_CONFIG mysql_config プログラム

ソースコードのレイアウト

トップレベルの Makefile.am には、 ディレクトリ再帰のお膳立てをする SUBDIRS= の行と、 ソース・ディストリビューション作成のための規則が 含まれています。

サブディレクトリそれぞれに含まれる Makefile.am には、 そのディレクトリに含まれるバイナリやライブラリ、その他の追加ファイル を生成する規則が書かれています。

通常は、トップレベル(configureファイルを含むディレクトリ) で、 make を実行したいでしょう。 しかし、ときには、 特定のサブディレクトリ(たとえば、client/)の中で、 makemake check を実行することも 役に立ちます。

新しいディレクトリの追加

別の Makefile.am をもつ新しいディレクトリを作成するなら、 以下を実施する必要があります。

版番号(Version number)

BOINCクライアントの版を設定するには、 BOINCのソース・ディレクトリのトップで、 下記の例のようにします:
  set-version 7.17.56
この操作で、configure.ac の中の AC_INIT の行が更新されて、 この版番号を使っているファイルが生成しなおされます。 (config.h, py/version.py, test/version.inc, client/win/win_config.h, Makefiles)

Archival/source ディストリビューション

ソース・ディストリビューションを作るには下記のようにします:
  gmake dist

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最終更新時刻 00:46:55, 2006年08月12日(JST)
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