以下は下記原文 2004/10/09(JST)時点の 翻訳
草稿
です。
転記などはご遠慮ください。
オリジナルの知的財産権は University of California に属します。
原文:
SETI@home graphics
最終更新時刻 2006/03/01 01時17分 JST
SETI@home のグラフィクス |
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SETI@home のグラフィクスは、データ解析[の状況]と
参加者およびチームの情報を表示します。
グラフィクスは以下の2つの見せ方ができます。
- ウィンドーの中に表示:
BOINC の ワークマネージャを使うと、
SETI@home グラフィクスをウィンドーの中で開くことができます。
ワークマネージャの Work タブを選び、計算中の SETI@home リザルトを
1つ選択します。 そして、[右クリックして]Show Graphics ボタンを押します。
このグラフィクスは対話的な機能をもっています。
マウスの左ボタンを押しながらマウスを動かせば画像の回転ができ、
右ボタンで同様にすればズーム操作ができます。
- スクリーンセイバーとして表示:
BOINC をスクリーンセイバーとして選択しておけば、
コンピュータに仕事がなくなったときに SETI@home グラフィクスが表示されます。
[スクリーンセイバーの設定をするときに使った]
表示画面プロパティにある「設定」ボタンを使えば、
指定時間後に BOINC スクリーンセイバーの表示を消すこともできます。
この状態にはいると、マウスやキーボードで何らかの操作をすると
スクリーンセイバーは終了します。
ほとんどのコンピュータでは、 SETI@home のグラフィクス表示に、
グラフィクス専用コプロセッサ(たとえば NVIDIA社 や ATI社製のもの)
を使いますので、〔目的の〕計算が大幅に遅くなることはありません。
SETI@home グラフィクスをカストマイズする
SETI@home では、このグラフィクスを色々なやり方で制御することができます。
グラフィクスに変更を加える手順は以下のとおりです。
- ウェブブラウザで、SETI@home のウェブサイトの
あなたのアカウント(Your Account)のページ(原文)に行って
[求められたらログインして] ください。
- 'View or edit SETI@home preferences' というリンクをたどります。
- 'Edit SETI@home preferences' というリンクをたどります。
- すると、
こんな入力画面が現れるでしょう。
この入力画面を (下記に説明のあるように)埋めて、'Update preferences'
ボタンを押します。 (注:この入力画面では、グラフィクス以外の項目も
制御できます。 たとえば、資源占有率(resource share)を調整できます。
これで、 SETI@home のデータベースに置かれている、
あなたのプレファレンス(好みの設定値)を変更できました。
次の機会に[クライアントの走っている] コンピュータがこのSETI@homeサーバに接続したとき、
(たとえば、リザルトの報告や仕事を取りに行くとき)
更新されたプレファレンスがコンピュータに取り込まれます。
しかし、これがおこるには何時間あるいは何日もかかることがあるので、
きっとプレファレンス変更の効果をその場で見たくなるでしょう。
すぐに変更の効果をみるには、以下のようにします。
- SETI@home のグラフィクス ウィンドーを開きます (前記説明参照)。
- この BOINC ワークマネージャの中で、
Projects タブを選び、SETI@home の行を選択状態にするか右クリックし、
さらに 'Update/最新状況の反映' をクリックします。
- 数秒で新しいプレファレンスが反映されて、グラフィクスが姿を変えます。
では、色々な設定について説明しましょう。 訳注1
最初は、Graphics preferences という行です。
ここの指定値はポップアップメニューから選択する形式になっています。
選択できる値は、 Classic、Panels、Minalist、そして Custom
のいずれかです。 これで表示のレイアウトが制御できます。
Classic を選ぶと、SETI@home Classic の2次元グラフィクスを
3次元化したものが表示されます。
さらに、流れていく星々が背景に付加され、
自在軸受のように画像を回転できる機能もついています。
Panels を選ぶと、文字だけのパネルと、[計算中のワークユニットで見つけた]
最良の候補信号を示すパネルの2つが表示されます。
2つのパネルは半透明の表示になっており、回転しながら表示されるはずです。
Minimalist を選ぶと、画面の上半分に文字表示が出て、
流れる星は省略されます。
次に紹介する設定は、Color preferences という行です。
これもポップアップメニューからの選択で値を指定します。
指定できるのは、Rainbow、Desert Sands、Tahitian Sunset、
Water World、そして Custom の5つのうちのいずれかです。
これで、色の使い方が決まります。
Rainbow を選ぶと今までの例示画面のように表示されます。
他の値を選ぶと下記の例のようになります。
Desert Sands
Tahitian Sunset
Water World
背景を好きなものに置き換える
これらのグラフィクスの背景画像を
[ URL of background image という設定行で]
指定することもできます。
背景画像のデータ形式には JPEG、PPM、BMP あるいは、
Targa が使えます。 ただし、そのデータはオンラインで取って
これるものでなければなりません (言い換えると 画像データは
URL でアクセスできる必要があります)。 画像をさす URL を
入力値として指定してください。 表示例を下に示します。
訳注2
好きなロゴを表示する
グラフィクスの右下隅にロゴとして表示する画像を指定することもできます。
背景と同じ規則になっています。
[ URL of logo image という設定行で指定してください。 ]
以下に、「The Knights Who Say Ni!」のロゴを使った例を示します。
さらに、 SETI@home ロゴのカストマイズ
も可能です。 このカストマイズは、コンピュータごとにファイルの入換えを必要とします。
高度なカスタマイゼーション
これらはまだ序の口です。 もとに戻って、
Graphics preferences の設定行で Custom を選択し、
もう一度、自分のプレファレンスを変更してみましょう。
今度は、以前より多くの設定項目があることがわかるでしょう。
- Text style: グラフィクスの中のテキストをどのように表示するか
を決めます。
- Pillars: 円柱状の表示枠を使い、テキストを 3次元表示します。
- Heads-up: テキストを 2次元表示します。
- Panels: 回転するパネル上に 3次元表示します。
- Graph style: 3次元のグラフの描き方を決めます。
- Rectangles: 鉛直方向に伸びる四角形を少し間隔をおいて並べます。
- Surface: 連続した多面体表面でグラフ表示します。
- Wireframe: 線でグラフ表示します。
- Planes: 鉛直方向に伸びる平面でグラフ表示します。
- Maximum frames per second: 1秒あたりの表示フレーム数の最大値
- Maximum CPU% for graphics: グラフィクス表示に費やしてよい最大の CPU時間(%)。
表示時のフレームレイトはこの指定に合うよう減少します。
- Graph grow time: グラフの成長時間。 3次元グラフが奥から手前に伸びてくるのにかかる秒数です。
- Graph hold time: グラフの静止時間。 3次元グラフが一番大きくなったところで一旦静止するときの秒数。
- Transparency of surfaces: 平面の透明度 [0=透明 ... 1=不透明]
- Horizontal oscillation period: 水平方向の振動周期。
3次元グラフが行ったり来たり1回揺れ動くのに何秒かけるかを指定します。
ゼロに設定すると、揺れ動きがなくなります。
- Horizontal oscillation range: 水平方向の揺れ幅。
- Vertical oscillation period: 鉛直方向の振動周期。
前記と同様、鉛直方向の揺れについての指定です。
- Vertical oscillation range: 鉛直方向の揺れ幅
- Number of stars: 星の数。 流れていく星の量を制御します。
- Speed of stars: 星の速度。 正でも負でもかまいません。 試してみてください!
より細かく色をカストマイズする
色の表示の仕方をもっと細かく調節するには、Color preference を
Custom に設定し、もう一度プレファレンスを設定し直します。
まず、色に関してほんの少しだけ説明をします。
'Hue(色相)' とは 0 から 1 までの間の数で、どんな色なのかを決める指標です。
0.0 なら赤、 0.2 は黄色、0.4 は緑で、 0.6 は青、 0.8 は紫です。
さらに増えると、1.0 で 赤の 0.0 と同じ意味にもどります。
以下の設定が可能です。
- Start hue in graph: グラフ開始時の色相。 グラフの左端の色相です。
- Hue change in graph: グラフ中での色相の変化。
グラフの左端から右端にかけて、どれだけ頻繁に色相を変化させるかを指定します。
正でも負でも指定できます。 1より大きくしたり-1より小さくもできます。
(このように絶対値が1より大きいと、虹が何回も繰り返されるような効果がでます。 )
上記の数値は、グラフ以外の色も決めています。
Pillars モードの文字枠には、グラフの中点における
色が割り当てられています。 Panels モードにおける
2つのパネルは、それぞれ、グラフの幅の 1/3
と 2/3 のところの色で描かれます。
- (訳注1): SETI@homeクライアントの版数について/a>
- ここで書かれている機能は、SETI@homeクライアントの版数によっては
うまく動かないかもしれません。 Windows用の4.03では、一部確認できていないところがあります。
- (訳注2): png はまだ使えません。
- png は 2004/10/05時点ではまだ使えないようですが、そのうち使えるようにすると連絡がありました。