以下は下記原文 Mon Aug 7 21:23:47 2006 UTC 時点の 翻訳 草稿 です。 転記などはご遠慮ください。 オリジナルの知的財産権は University of California に属します。
原文: SETI@home's transition to BOINC
最終更新時刻 13:52:31, 2006年09月24日(JST)

SETI@homeの BOINCへの移行

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SETI@home は 分散コンピューティングの基盤である BOINCへ切替えられようとしています。 現在以下の2つのプロジェクトが別々に存在しています。

SETI@home/BOINC は新しい科学研究に進化していきますが、 [現時点では、] これらは両方とも同じ科学上の仕事内容を行っています。

各プロジェクトにはそれぞれのアカウント・データベースがあります。 BOINC 側のアカウントのいくつかは、クラシック側のアカウントに 対応づけられていますから、 クラシック側のアカウントでなされた仕事(リザルト数、CPU 時間数) を表示に出しています。

ご注意: クラシック側のアカウントが BOINC 側に対応を付けられるのは、 最終の吸収日前(後述)に、クラシック側アカウントに有効な E-メイルアドレスが 設定されている(メイルを受信できる)場合だけです。


SETI@home on BOINC

This version of SETI@home is based on BOINC (Berkeley Open Infrastructure for Network Computing). Several other projects besides SETI@home are using BOINC. BOINC lets you participate in more than one project, and it lets you specify what fraction of your computer time should go to each project.

Compared to the original 'SETI@home Classic', you'll see several differences in the new BOINC-based SETI@home:

Multiple applications

BOINC allows projects to run more than one type of program on your computer. New program versions are downloaded automatically. SETI@home plans to use this feature do a new type of analysis of radio signals, looking for short broadband pulses that could be evidence of ET, black holes, or fast pulsars.

Variable credit per work unit

BOINC assigns a variable amount of credit per completed work unit, based on your CPU speed and the CPU time used.

Finite work supply

Each work unit is now processed a limited number of times (typically three). When we have no work for your computer, you'll get a 'no work available' message. We encourage you to participate in other BOINC-based projects; then, when SETI@home has no work, your computer can stay busy doing other scientific research.

Highly configurable preferences

You have more control over how your computer is used: for example, you can limit the disk usage, the network bandwidth, and the work hours. You can also control the amount of work that your computer downloads each time it connects to our server. These 'preferences' are managed using a web-based interface, and they automatically are applied to all the computers on which you run SETI@home.

OpenGL-based graphics

SETI@home's graphics now have a modern 3-D look. When they're running in a window, you can use the mouse to rotate and zoom. You can even customize the graphics using a web-based interface.

Open source

The source code for both %sSETI@home%s and %sBOINC%s are available. If you have a rare kind of computer, or like to compile things yourself for security reasons, you can still run SETI@home.

移行のタイムテーブル

移行計画は以下のとおりです。

14 May 2004

我々は クラシック版参加者の情報 (アカウント、チーム、プロファイル)のスナップショットを 取りました。 これを使い、SETI@home/BOINC データベースを初期化しました。 BOINC のアカウントは、使い始める前に「検証」されなければなりません。 (そのアカウントのメイルアドレスに送ったメイルに応答してもらいます)。 この時点で作成された BOINC のアカウントは、 クラシック版のアカウントと対応づけられたまま維持されます。 たとえ、いずれのメイルアドレスが変更されても維持されます。

22 June 2004

SETI@home/BOINC に一般から参加できるようにしました。

16 March 2005

BOINC 版のデータベースを、クラシック版からの現時点情報で更新しました。 2004年5月14日以降に作成されたクラシック側アカウントは、 もし同じ E-メイルアドレスが BOINC 側にあるなら、 そのアカウントに対応づけがなされました。 同じアドレスがなければ、 新しい BOINC アカウントをそのアドレスで作成しました。 (詳しくは、 後述の技術詳細をご覧ください)。

実施日時は予告予定

クラシック側でのアカウント作成を停止します。

実施日時は予告予定

クラシック版でのワークユニット生成を停止します。

実施日時は予告予定 (2005年4月1日以降)

クラシック版のデータサーバを停止します。 クラシック版からはそれ以降、ワークユニットを送ることもなければ、 リザルトを受けとることもなくなります。 アカウント情報を更新する機能を停止します。 その時点の SETI@home クラシックの情報で、 BOINC のアカウントデータベースを最後に一度更新します。 ここで、クラシック側の統計データは凍結されます。 (ただし、「いんちき」をした参加者を取り除く作業は続けます)。


質問への回答

なぜSETI@homeは、BOINCに切り替わろうとしているの?

いくつかの理由があります:

両方の版を同時に走らせることができますか?

もしそうすると、SETI@home/BOINC はより低い優先順位で走るので、 CPU 時間を少しも使えません。 SETI@home Classic をアンインストールしてから、 SETI@home/BOINC を走らせることをお勧めします。

私のワークユニット合計はどうなりますか?

BOINC の各プロジェクトは、さまざまな長さのワークユニットを、 持っているかもしれません。 そのためBOINCは、 あなたのコンピュータがした仕事の量を、ワークユニットの数ではなくて、 実際になされた計算の量 をものさしにして、把握します。

この変更のため、 BOINC 版のアカウントは、従来の作業量合計と、 新規の作業量合計とを、別々に持つことになるでしょう。 従来の作業量合計とは、クラシック版で解析したワークユニットの総数です。 この値は[BOINCに全てが移行した後は]、変わることはなくなり、 従来の作業量合計に基づく最終結果のスコアボードが、 私たちのWebサイトの一角に残ります。 新規の作業量合計のカウントはゼロから始まります。

SETI@homeのチームには何がおこるでしょうか?

クラシック版のすべてのチームとその構成員は、 BOINC 版へ2004年5月14日に複写されて移行されました。

SETIQueue (および同様のプログラム)は、移行後も使えますか?

これらのプログラムは、クラシック版で大変有用だったのですが、 BOINCでは役に立ちません。 しかし、その機能のいくつかは別の方法で 代替することができます:

どのプラットフォームがサポートされるのでしょうか?

BOINC は、Windows/X86, Linux/X86, Solaris/SPARC, そして Mac OS X をサポートしています。

マルチプロセッサのマシンで、 複数のクライアントを走らせることができますか?

できます。 しかし、複数個 走らせる必要はありません。 というのは、BOINC は自動的に計算機のプロセサを全部使うからです

入力と出力のファイル形式は変わるでしょうか?

変わります。 新しいデータ形式はXMLに近いものです(正式なXMLではありません 訳注2 )。 その(XML的な)データ形式を扱うため、SETI@homeの解析結果(ワークユニット内で 見つけた信号)の内容を表示するプログラムは、変更が必要です。 ファイル形式とネットワーク通信についての情報(訳) (原文) は、左記のリンクの先にあります。 ワークユニットと結果のファイルの大きさは、現在とほぼ同じになるでしょう。

BOINCは安全でしょうか?

公開して実施される分散コンピューティングは、セキュリティについて たくさんの課題があり、 参加者への脅威と、プロジェクトへの脅威 の両方を含んでいます。 それらのいくつかが、左記のリンクの先で議論されています。 BOINCは、ダウンロードしてきた実行可能コード(訳注:プログラムのこと)が、 正当なものであることを保証するため、「デジタル署名」と呼ばれる仕組みを使います。


技術的な細部


(訳注1): バッファリング
ここで言っているバファリングとは、SETIQueueなどにある機能の 一つです。 複数のワークユニットをダウンロードして保存しておき、 サーバがダウンしていても、クライアントは次のワークユニットを 使って、続けて解析をすることができるようにするものです。
(訳注2): 正式なXMLではない
タグの使い方はXMLにあわせてありますが、well-formed XMLではありません。 上記リンク先にある、WUの例をみると、CDATA内でもないのに、[<] が WUの信号データ部分に現れているように見えます。 stateファイルの例では、 トップレベルのタグが複数ならんでいます。 Outputファイルの例は、2004/7/30の段階でもまだ載っていません。

 

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