以下は下記原文 2004/10/21(JST)時点 の検証無し翻訳です。 原文は University of California より GFDL で配付されており、
この翻訳も GFDL に従います。
原文: The BOINC diagnostics API
 
 
最終更新時刻 2006/03/01 01時10分 JST

BOINC 診断用 API

boinc.gif
Last modified 6:18 AM UTC, October 19 2004

BOINC のアプリケーションは種々の診断機能を準備するため、 下記の初期化関数を使います。
int boinc_init_diagnostics(int flags)
この呼出しを呼び出すのは、 アプリケーションプログラムの開始後早い時期にしてください。 それも boinc_init() を呼び出す前に行い、 エラー情報が適切に出てくるようにします。 flags には、下記のフラグのいくつかの ビット論理和をとって指定します。
#define BOINC_DIAG_DUMPCALLSTACKENABLED     0x00000001L
#define BOINC_DIAG_HEAPCHECKENABLED         0x00000002L
#define BOINC_DIAG_MEMORYLEAKCHECKENABLED   0x00000004L
#define BOINC_DIAG_ARCHIVESTDERR            0x00000008L
#define BOINC_DIAG_ARCHIVESTDOUT            0x00000010L
#define BOINC_DIAG_REDIRECTSTDERR           0x00000020L
#define BOINC_DIAG_REDIRECTSTDOUT           0x00000040L
#define BOINC_DIAG_REDIRECTSTDERROVERWRITE  0x00000080L
#define BOINC_DIAG_REDIRECTSTDOUTOVERWRITE  0x00000100L
#define BOINC_DIAG_TRACETOSTDERR            0x00000200L
#define BOINC_DIAG_TRACETOSTDOUT            0x00000400L
これらのフラグの内容は以下のとおりです。 アプリケーションは少なくとも以下の 3つを指定することをお勧めします。 BOINC_DIAG_DUMPCALLSTACKENABLED, BOINC_DIAG_REDIRECTSTDERR, および BOINC_DIAG_TRACETOSTDERRの 3つ。

BOINC_DIAG_DUMPCALLSTACKENABLED この初期化関数を発行するアプリケーションが 停止してしまったら、呼出しスタックの内容を標準エラー出力 (stderr)に出します。 シンボルへの置き換えもこの際に行います。 この機能を Windows アプリケーションで使う場合は、 lib/stackwalker_win.cpp を含めてコンパイルをする必要があり、 アプリケーションの版の配付物に、そのアプリケーションの .pdb ファイル (シンボルファイル)も入れておく必要があります。
BOINC_DIAG_HEAPCHECKENABLED malloc ヒープの整合性検査を、メモリ割り当て N 回ごとに実施します。 (ここで、N のデフォルト値は 1024 で、 diagnostics.C の120行目で定義されています)
BOINC_DIAG_MEMORYLEAKCHECKENABLED プロセスが終了するとき、 返却していないメモリ割り当ての状況を標準エラー出力に書き出します。
BOINC_DIAG_ARCHIVESTDERR 開始時に stderr.txt を stderr.old にファイル名変更します。
BOINC_DIAG_ARCHIVESTDOUT 開始時に stdout.txt を stdout.old にファイル名を変更します。
BOINC_DIAG_REDIRECTSTDERR 標準エラー出力(stderr)を stderr.txt にリダイレクトします。
BOINC_DIAG_REDIRECTSTDOUT 標準出力(stdout)を stdout.txt にリダイレクトします。
BOINC_DIAG_REDIRECTSTDERROVERWRITE stderr.txt へ上書きで書き出します (デフォルトでは、末尾に追加して書き出します。 )
BOINC_DIAG_REDIRECTSTDOUTOVERWRITE stdout.txt へ上書きで書き出します (デフォルトでは、末尾に追加して書き出します。 )
BOINC_DIAG_TRACETOSTDERR TRACE マクロの出力を stderr に出します(Windows のみ)
BOINC_DIAG_TRACETOSTDOUT TRACE マクロの出力を stdout に出します(Windows のみ)


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