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July 25, 2003
United Devices 社は 分散コンピューティングのためのソフトウェアを開発しています。 その分散コンピューティングの主目的は、会社のイントラネット向けです。 BOINC の設計者である Dr. David Anderson は、 United Devices のために 2000年から 2002年にかけて働いていました。
2003 年の4月に United Devices 社は、 Dr. Anderson と BOINCについての彼の共同作業者に対して、 訴訟の申し立てをしました。 申し立てでは、BOINCが United Devices社の企業秘密を使用しており、 同社に対して競合する脅威となっているというものです。 United Devices 社は、BOINC についての作業を停止させ、 BOINC のソースコードを利用できないようにするという法廷命令を獲得しました。
訴訟に利点はないと我々は信じているうえ、 法廷での戦いになれば、何ヶ月もかかったでしょう。 するとその期間、BOINC(とSETI@homeもある程度)は麻痺状態になったでしょう。 そういうわけで、United Devices 社と法廷では争わず、和解をすることにしました。 和解の最終版が作られ署名されたのは、2003年の7月15日でした。
この和解の一部として、 ソースコードを配布することを許している我々の public license を修正し、 ソースコードを商用利用することを禁止することに合意しました。 この制約が効力を持つのは、和解の日から18ヶ月までで、もし、 [それまでに] United Devices 社がそのビジネスをやめることになれば、 そこまでが制約の期間です。 その新しい public license はここにあります。
商用利用に制限があるうちは、 Open Source Initiative の定義によれば、BOINCは「オープンソース」とは呼べません。 そういうわけで、Sourceforge.net でこのプロジェクトを主催することは、 我々にはもはやできません。 そのソースコードは、このBOINC ウェブサイトで利用できるようにします。
我々は、カリフォルニア大学にとても感謝しています。 この[法的問題の]最中、カリフォルニア大学は気前良く我々にアドバイスを与え、 さらに法務上の費用を支払ってくれたのです。